大型トラックを売却するときは、「走行距離がかなり多い」「年式が古い」という理由だけで査定価格を予想するのは難しいところがあります。
10tクラスを中心とする大型トラックは、長距離輸送などで走行距離が伸びやすいうえ、ウイング、平ボディ、ダンプ、トラクタヘッドなど仕様の違いも大きいからです。
大型トラックの買取相場を判断するときは、年式・走行距離に加え、「どのような仕様で、今後どこで再利用できる車両なのか」を見る必要があります。
そのため、過走行・低年式でも査定価格がつく可能性はあります。
一般に10tトラックと呼ばれる大型車ですが、すべてが同じ条件ではありません。
日野プロフィア、いすゞギガ、三菱ふそうスーパーグレート、UDトラックスクオンなどの代表車種だけを見ても、さまざまな仕様があります。
たとえば物流会社で長距離輸送に使われる大型ウイングと、建設現場で使われる大型ダンプでは用途がまったく異なります。
さらに、トラクタヘッド、冷凍冷蔵車なども含めれば、中古市場で探している買い手も変わります。
したがって「大型トラックの平均相場」という一つの数字を、自分の車両へそのまま当てはめるのは適切ではありません。
大型車の売却価格を考える場合、次の5項目に分けると分かりやすくなります。
同じ仕様・状態であれば、基本的には高年式の方が中古車として評価されやすくなります。
新しい車両ほど今後使用できる期間を見込みやすく、国内再販もしやすいためです。
ただし低年式になっただけで価値がなくなるものではありません。
大型トラックでは非常に重要な項目ですが、距離だけを切り取って判断しません。
長距離輸送に使用されてきた大型車では、数十万km以上走行していることもあります。
距離が増えるほど各部の消耗は考慮されますが、整備状態と併せて評価されます。
プロフィア、ギガ、スーパーグレートなどの車種に加えて、ウイング、ダンプ、平ボディ、トラクタなどの仕様を確認します。
大型車では仕様による用途の違いが大きいため、この部分を外して相場を比較することはできません。
車体が正常に走るだけでなく、ウイングや冷凍機など仕事に必要な設備が正常に使えるかも確認されます。
次の所有者がそのまま業務に使用できる状態かどうかは、中古車としての価値を考えるうえで無視できません。
国内中古市場だけでなく、海外で再利用される日本製トラックもあります。
そのため、低年式・過走行車では査定業者がどのような販路を持っているかによって評価の仕方に違いが出る場合があります。
大型トラックで最も不安になりやすいのが過走行です。
長距離輸送に使っていると、走行距離は自然に伸びていきます。
もちろん走行距離が少ない車両と比べれば、過走行車は消耗を考慮されます。しかし、走行距離が一定の数字を超えた瞬間に買取価値がなくなるわけではありません。
むしろ距離が多い車両ほど、
などを確認することが大切です。
仮に走行距離が多くても、必要な整備を行いながら業務で使用されている車両と、長期間放置されて状態が分からない車両では、同じ距離でも査定条件は異なります。
年式が古くなると、国内では新しい中古車と競合するため査定価格が下がりやすくなります。
それでも低年式車が一律に無価値になるわけではありません。
日本で使われた中古トラックは海外へ輸出されることもあり、日本国内とは異なる需要があります。
特に低年式・過走行になった車両の場合、「国内で次に売れるか」だけでなく、「海外を含めて再販できるか」が査定上の選択肢になります。
したがって古い大型トラックほど、年式だけで自己判断せず、複数の販路を持つ専門業者で価値を確認する意味があります。
大型トラックの買取相場では、車両の用途別に見ることも必要です。
物流で多く使われるウイング車では、ウイング部分の動作や荷箱の状態も確認します。
車両本体に問題がなくても、開閉機構などに不具合があれば業務使用に影響します。
ダンプでは荷台の損傷状態や油圧装置などが確認項目になります。
土砂などを積載する性質上、荷台に使用感があるのは自然ですが、破損の程度や正常に作動するかによって条件が変わります。
トラクタでは、通常のカーゴ系トラックとは別の用途で流通します。
年式や距離だけでなく、車両の仕様や状態を含めて査定してもらう必要があります。
冷凍冷蔵仕様では、車体に加えて冷凍機や箱部分も重要になります。
冷却設備が業務用途に関係するため、正常に作動するか確認しておくと車両情報を正確に伝えられます。
大型トラックでは中古販売価格が数百万円以上になる車両もあるため、「同じ車種がこの価格なら自分も同じくらいで売れるのでは」と考えやすくなります。
ただし、中古販売価格と買取価格は同じではありません。
買取後には整備や商品化、在庫管理、販売などが必要になります。
そのため販売サイトで見た価格は、中古市場での需要を確認する材料にはなりますが、そのまま所有者への査定金額になるわけではありません。
また大型車は1台ごとの仕様差が大きいため、「同じプロフィア」「同じギガ」というだけでは比較条件として足りません。
年式、走行距離、車型、架装、車両状態まで近いものを見る必要があります。
大型トラックの高額査定を考えると、つい高年式・低走行だけに目が向きます。
もちろんこれらは有利な条件です。
しかし中古トラックでは、仕事で必要とされる仕様であること、架装が正常に使えること、管理状態が良いことも関係します。
査定時には、
など、手元に残っている資料を整理しておくと説明しやすくなります。
特に過走行車では、現在までどのように管理してきたかを確認できる資料があれば用意しておきましょう。
低年式・過走行の大型車では、売却前に修理して状態を良くした方が高く売れるのではと考えることがあります。
しかし、修理費用が査定上昇額を上回れば結果的に損になります。
簡単な清掃や車内整理をすることと、高額な機械修理を行うことは分けて考えた方がよいでしょう。
売却予定で故障箇所があるなら、まず「現状のままならいくらになるのか」を査定で確認します。
その金額と修理費用を比べてから決めれば、売却直前の車両へ不必要な費用をかけるリスクを抑えられます。
大型トラックは事業で使用していることが多く、「高く売れるか」だけでは売却時期を決められません。
売却後に代替車が必要であれば、その購入や納車時期も考える必要があります。
そこで、
現在の査定価格を確認する
↓
今後の修理・維持費を見込む
↓
代替車に必要な予算を確認する
↓
今売るか使い続けるか決める
という順番で考えると、単純な買取相場だけではなく事業上の判断につなげられます。
「あと1年乗れば得なのか」「今の価値が残っているうちに入れ替えるか」は、現在の査定価格が分からなければ比較しにくいからです。
一般的な相場表だけでは、大型トラックの個別価格を正確に判断するのは困難です。
特に10tクラスでは1台あたりの価格が大きくなりやすいため、「古いから安いだろう」と自己判断するより、専門業者で現車を評価してもらう方が具体的です。
トラックファイブでは、トラックなど商用車を対象として全国47都道府県への無料出張査定を行うと案内されています。
また、海外販路を持つことを買取の特徴として挙げており、車検切れ・事故車・不動車も対応対象として掲載しています。
公式ページにはプロフィア、ギガ、スーパーグレートなどの過去の買取実績例も掲載されていますが、これらはあくまで実績の一例で、所有車の買取金額を保証するものではありません。
したがって、「同じ車種だから同額になる」と考えるのではなく、自分の大型トラックの年式・距離・仕様・状態を伝え、現在の査定価格を確認するのが適切です。
中型車と大型車では査定の考え方に共通点がありますが、流通する車両の用途や価格帯は異なります。
増トン車など、一般的な呼び方だけでは判断しにくい場合は、車検証の最大積載量や車両総重量、型式を確認しましょう。
4tクラスについて詳しく知りたい場合は、「4tトラックの買取相場はいくら?30万km超・10年落ちでも売れる価格判断」で過走行・低年式車の考え方を確認できます。
2t・4t・大型をまとめて比較したい場合は、トップページ「トラック買取相場ガイド|2t・4t・大型トラックの売却価格はいくら?」へ戻ると全体像を整理できます。
大型トラックの買取相場は、年式と走行距離だけでは決まりません。
まず年式と走行距離で大まかな位置を把握し、プロフィア、ギガ、スーパーグレートなどの車種、ウイング・ダンプ・トラクタなどの仕様、架装と車両の状態を確認します。
低年式・過走行車では、さらに国内外で再販できる需要があるかも査定に関係します。
したがって「50万kmを超えたから価値がない」「古い大型車だから処分するしかない」と先に決める必要はありません。
反対に、同じ車種の高額な中古販売価格を見て、自分の買取価格も同程度になると決めつけるのも避けるべきです。
必要なのは、自分の1台の現在価格です。
トラックファイブでは全国への無料出張査定に対応しているため、売却するか迷っている大型車でも、まず価格を確認してから判断できます。車両入れ替えを考えている場合も、現在価値が分かれば次の車両へ使える予算を考えやすくなります。